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2月20日(水)現地時刻09:00に、望星丸に乗った研修団はイースター島に上陸するための入国審査を受けます。島には大型船舶が着岸できる桟橋がなく、指定された沖合に錨を打って停泊します。学生達はそこから小型のボートに乗換えて上陸することになります。
現在、タヒチ島から航海してきた研修団を乗せた望星丸が、イースター島の西側、ハンガ・ロアの沖合いに停泊しているのが見えます。(現地時刻:20日8:30 日本時刻:20日22:30)
右舷側のメインタラップをおろし、出入国管理官を迎え入れる準備をしているのが見て取れます。このあと、予定通りに現地時刻09:00(日本時間23:00)から、入国審査ならびに検疫、税関検査が始まります。
現地は曇り空で、時折雨が混じるあいにくの天候です。全ての条件が整って、予定されていた研修が実施できることを祈りたいと思います。
いよいよ、入国審査、税関、検疫の各係官が、通船と呼ばれる小さなボートに乗って、研修学生達が待つ望星丸へと出発します。その隣にずらりと勢ぞろいしているボートは、学生達が望星丸からイースター島に上陸して来るのに使う8人乗りの通船です。準備万端ですね。
係官達はそれぞれ異なるカラーの制服を着用しているのがわかっていただけると思います。紺色が入国審査官、緑色が検疫の係官です。どんどん望星丸に向かって進んでいきます。
係官の乗った通船を、望星丸から斜めに降ろされたタラップに横付けします。望星丸の船舶職員も総出で、通船からの人の乗移り作業の安全管理を行います。穏やかとはいえ、海上には波やうねりがあるので、写真で見るよりも難しく案外緊張する作業です。
沖合いに停泊中の船舶内で検査をするのは、現地の係官にとっては極当たり前の日常作業です。日々、様々な国籍の客船や貨物船が入国するので、彼らはその度毎にこのような乗移りをして、審査や検査をこなしていきます。
係官全員がタラップを伝って上がってきたら、今度は望星丸側で乗船者のチェックを行います。名前、所属、乗船時刻などを個々に確認しながら船内に案内します。このあと、船内のサロンと呼ばれる貴賓室で入国審査がスタートします。
入国審査を船内で終えた研修学生達は、望星丸から通船に乗り換えてイースター島に上陸します。8人乗りの通船は3隻で、島と望星丸の間をピストン輸送しています。乗船時間は約7分ほどです。
通船が到着するのは、ハンガ・ロアと言う町の入り江になった小さな港です。港の水がとても綺麗で、透明度も高いことがわかります。
上陸ポイントに設けられた手荷物検査場です。最初に入島する際には、一人一人ここで持ち物のチェックを必ず受けなければなりません。
島内の固有種を保護する目的で、特に食物などの持ち込みは制限されています。航空機で来島するのと異なり、簡易的に張ったテントの下で検査を受けるのも研修航海ならではの経験といえるでしょう。
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