2019年3月9日 3日目(選択研修)

<<大学訪問へ サモア出港へ>>

今日の地上研修は、あらかじめ準備された研修コースに対して各自が事前に希望・選択して参加します。サモアでは、(1)生活体験コース、(2)歴史文化理解コース、(3)自然体験コースが予定されています。

船内にあるモニターで、これまで走って来た航跡のほか、対地速度、現在位置、風向や風速など様々な情報が閲覧できるようになっています。今、サモア独立国のウポル島(右)とサバイイ島(左)が投影されており、ここで研修することを実感できます。

学生達は常に2枚の名札を首に下げています。船から降りて上陸する際、学生達は名札の1枚をこのボードに残してから下船し、帰船するとここから抜いて部屋に戻ります。これにより船内に滞在しているのか?船外で活動中なのか?がわかります。なお、もう1枚は、港湾管理区域を出入りする際の身分証として絶えず携行します。

さて、名札を1枚置いて、タラップを下れば地上です。学生達の晴れ晴れとした笑顔が素敵です。今日も充実した地上研修となりますように。

アピアは比較的大きな都会です。研修地に向かう際に使うバスも、このような大きなサイズのものが手配できて、安心できる移動手段です。

学生達が次々と下船していきます。期待に胸が膨らんでいることでしょう。

バスに乗り込んだら、点呼です。全員がもれなく揃ってから出発します。乗車場所の埠頭で混雑を避けるため、また研修地までの距離を考慮して、時間差で出発します。まず最初に、トスア・オーシャントレンチを目指す、自然体験コースが8:00に出発しました。

2台のバスに分乗し、それぞれ2名の教職員が同行します。

続いて出発するのは、歴史・文化理解コースのメンバー達です。宝島の著者ロバート・ルイス・スティーヴンスンの足跡をたどります。

最後に出発するグループは、生活体験コースの3台です。人数が多いので、5名の教職員が同行します。

さてここから以降は、生活体験コースのご紹介となります。

こちらのブースでは、古式民族衣装を纏ったインストラクターによるクラフトの講習です。バナナの皮を上手く使って、カゴやうちわ、食器代わりのお皿を作ります。後で、なぜお皿を作るのかわかります。

バナナの葉の繊維方向や性質をよく理解して、頑丈なクラフトを編みあげていきます。

学生達も楽しそうに作っています。

とても器用ですね。初めてにしては上出来です。

だんだんと形になってきました。

次に、アヴァ・セレモニーです。昨日、サモア国立大学でも体験しましたが、実際に学生達がアヴァを頂くのはここが初めての体験です。さて、どんな味だったのでしょう?

ここのブースでは、ココナツを使ったデモンストレーションを見せていただきました。椰子の実のコプラ(白い部分)を削り取り、シュロで作った網に包んでギュッと絞ると、ココナツミルクが出来上がります。

搾りたての新鮮なココナツミルクを試飲できるなんて、羨ましいですね。

ココナツジュースのさらりとした飲み心地とは異なり、とても濃厚なお味です。

ここのブースでは、伝統的なタトゥーのデモンストレーションを見学しました。

ここサモアでは、タトゥーは宗教儀式と戦争に深く関わるものとして、社会的に重要な位置にあるそうです。

そろそろいい香りが漂ってきました。お昼ご飯の準備が整ったようです。

サモアでの主食はタロイモ(下)ですが、パンの実(上)もとても甘くて美味しいです。

ウム料理といって、地面に浅い穴を掘り、熱々に焼いた石を食材の上に置いて蒸した調理方法です。調味料がなくても素材の味を生かした美味しい料理ができます。

さてここで、一番最初にバナナの皮で作ったお皿が登場していますね。そうです、自分で作った自分だけのオリジナルの食器です。

大自然の中でわいわい食べる食事は、船内での食事とまたひと味もふた味も違うんでしょうね。会話が弾みます。

スプーンは? フォークは? もちろん、指があれば食事はできますよね。

これがサモアでの食事の摂り方です。上手に食べることができたのでしょうか。これもまた経験です。

そうこうしてるうちに、研修プログラムの終了時刻です。このコースに参加した全員で記念写真を撮ったり、

グループごとに写真撮影したりと、最後まで楽しく過ごしました。

<<大学訪問へ サモア出港へ>>